親には子供の感情を育てる義務がある
ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある
- 作者: 大河原美以
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/01/17
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 42回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
・子供が身体で感じている感情を、親がきちんと察知して適切な「言葉」で名付けてあげるというプロセスを通じて、子供は自分の感情を「言葉」に置き換えるということができるようになる。
・怒りや悲しみなどのネガティヴな感情がむき出しの状態の時は、大人が抱きしめることで、それを持っていても安全な感情としてコントロールすることができるようになる、
・子育てをしていると、自分が子供のだった時の記憶が無意識に引っ張り出される。向き合うことが大切。
・「危機」に対する防衛の仕方は、
「たたかう」(攻撃的な子供)
「逃げる」(落ち着きのない子供)
「かたまる」(感情を封印することにより適応する子供) の3つ。
・親になる覚悟というのは、親が親自身の感情よりも、子供の感情に目を向けて大事にする覚悟をすること。
今は『三歳の時に三歳なりに親を困らせて、そして抱きしめてもらいながら、適度に我慢するというかかわりをしていれば、それほど心配する必要はない。』という言葉を憶えておこう。
子供が感情を素直に出せるようにする/親はそれを受容する・抱きしめる・理解して言葉にする/子供は自分の感情をコントロールできるようになる、ということかな。
子供が問題を持ったことで、親がカウンセリングを受け、親自身の問題に気づき、向き合うことによって、家族がいい方向に向かう例もある。
「いい子」の定義は親にとっての都合のいい子ではない。
子供は子供なりに感情を表現し、その中から心を育て、20歳を過ぎて「いい子に育ったね」と言ってあげられるような子育てがしたい。