戒め?

モンスターワイフ――幸せなふりはもうしない (講談社+α新書)

モンスターワイフ――幸せなふりはもうしない (講談社+α新書)

“何か”あってから読むより、自分への戒めや予防線という意味で先に読んでおいてよかった。
自分がモンスターになってしまってからでは、なかなか素直な気持ちで読めない(認めたくない)部分があると思うし。
でもセックスに関する記述はこんなにいらないような気がする・・・。そういう考え自体が落とし穴なのかしら。セックス、セックスとあまりにも頻繁に出てくるので電車の中では恥ずかしくて読めなかった。


夫婦仲を上手くやっていくコツは、自分をよく知る・身の丈に合わせ足元を固める、本質的な会話・癒し・身だしなみ、というところか。
外見のモンスター化 内面のモンスター化共に気をつけよう・・・。
ビジュアル系モンスターの「すっぴん姫」とか「三段バーバラ」とか耳がイタイわ。

どの項目に関してもスパっと言い切っているので、とても読みやすい。言いたいことがはっきりしていてよくわかる。
『夫の裏切りをそうそう簡単に許せないことは百も承知で言いますが、自分の幸せを本当に考えるのなら、どこかできっぱりと、「許す」か「別れる」かの決断をどれほどそれが過酷なことであってもしなければなりません。でなければ前に進めないのです。』こんなこと、今は頭ではわかっていても、もしその渦中にいたら冷静に聞き入れられるだろうか、私。
そのほかにも、
『本当の幸せをつかみたいのであれば、今の不満を夫のせいにしないで、まず妻自身が変わろうと努力しなければいけない』とか
『夫に完全に依存しきって生きる妻と、男をアテにしないで生きる未婚女性は、傾いている向きが右と左に分かれているだけで、バランスの崩し方は同程度。両極端の根っこは「脆さ」という点でつながっているのではないか。』
とか、耳がイタくなるような言葉が随所に散りばめられている。でもどれも背後に愛が感じられるし、頼りになる先輩が率直に助言してくれているような感じ。

とにかく、幸せな時に読んでおくのがお勧め。